空気を読めない貧血

貧血って子供の頃には憧れたんですよね。
長くてつらい朝礼の最中にフラッと倒れて
先生に抱えられて保健室へ……というのが自分の夢でした。
先生に抱えられてというのが夢じゃなくて、
朝礼中に一人保健室で寝ているというのが夢なんですけどね。

しかし、実際数回貧血になった事ありますけど
時と場合を選んでくれないので、大抵酷い目に合ってます。

一度目は、あるイベントで並んでいる最中です。
あともう少しというところで視野がだんだん狭くなり、
なんとなくフェードアウトで貧血です。
救護室に運ばれ、イベント内の救護室だけを体験という寂しい状態でした。

二度目は電車の中でした。
通学中の満員電車、乗車時間はだいたい40分前後でしょうか。
しかし乗ってから10分もしないうちに何だか冷汗のような
脂汗のような変な汗が出てきました。
そしてお決まりの視野狭窄、周囲が暗くなってくるんですよね。
しかし、ありがちな貧血のように倒れるわけにはいきません。
そこは満員電車、おまけに私は吊革につかまるような位置に
立っていました。
ですから、倒れるとすると前に座っている人に乗っかり、
更に顔面をガラスにぶつけるような位置関係です。
絶対に倒れるわけにはいかない、
遠のく意識の中でそう思いました。
結果、無意識に吊革にぶら下がるという大技をやってのけました。
やればできるものですね、貧血でも立っている事。
いや、普通は出来ないかもしれないけど、何故かこの時は出来たんですよね。

三度目の貧血通勤中、歩いていて急にフラッと来ました。
いつもは自転車だったんですけど、この時はたまたま歩きだったんですよ。
運が良かったです、自転車だったら大惨事だったかもしれません。

あんなにも子供の頃に憧れていた貧血、
何故か私の場合こんな感じになってしまって今では憧れるすらありません。
貧血、怖い怖い、です。

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